カルティエの時計内部には100を超える部品が使用されており、各部品には摩耗を防ぐための専用の油(潤滑油)が塗られています。その潤滑油は経年劣化が生じるため、オーバーホールが必要です。
もしオーバーホールを行わずに放置した場合、ムーブメントに塗布された潤滑油が蒸発や凝固し、油がその役割を果たさなくなることにより、部品同士が傷つけあい、摩耗、傷、破損といったトラブルを引き起こします。
その結果、時計の精度に影響を及ぼし、激しい遅れや進み、停止といった不具合が生じます。部品交換することで改善はできますが、放置期間が長いと劣化が進み、不調箇所が増えていきます。修理不可能といった最悪の可能性も考慮すべきです。
カルティエのオーバーホール目安は、機械式時計が、3〜5年に1度、クォーツ時計は4年に1度の頻度と言われています。
ただし、この目安は一般的であり、全てのカルティエに当てはまるわけではありません。
着用時間の長さや、使用頻度によって、時計の状態は変わります。時計の不調を感じたら、一般的な目安に関係なく、オーバーホールを依頼することをおすすめします。
また、オーバーホールに必要な期間は、弊社の場合約3週間で対応が可能です。
一方、カルティエ正規店に依頼する時の参考期間は約6週間前後のため、半分以下のスピードにて対応できます。
モデルによりましては、正規店のみの対応となるケースもありますが、まずは一度お問い合わせください。