はじめに

ロレックス は、
堅牢で信頼性の高い時計として広く知られています。
多少の不具合があっても動き続ける。
止まりにくい。
長く使える。
こうした評価は事実である一方、
修理の現場では
ロレックスほど「状態が分かりにくい時計」は多くありません。
本記事では、
なぜロレックスは状態判断が難しいのかを、
修理の視点から整理します。
動いている=状態が良い、とは限らない
ロレックスは、
内部に摩耗やズレを抱えていても、
簡単には止まりません。
実用品としての設計が生む特性
これは欠点ではなく、
実用品として設計されてきた結果です。
耐久性を優先した構造は、
多少の不具合を許容しながら動き続けます。
しかしその分、
内部で進行している摩耗や負担が、
外からは見えにくくなります。
「動いているから問題ない」と判断してしまうと、
本当の状態を見誤ることがあります。
同じモデルでも状態が揃わない理由
ロレックスは大量生産されてきたブランドです。
同じ年式、同じリファレンスの時計も数多く存在します。
使われ方と履歴の違い
しかし実際には、
使用頻度、使用環境、保管方法、
そして修理履歴によって、
内部の状態は大きく異なります。
ロレックスの堅牢さは、
こうした差を表に出にくくします。
結果として、
「同じように見えるが、中身は違う」
という状況が生まれます。
修理履歴が状態を左右する
ロレックスの多くは、
これまでに複数回のメンテナンスを受けています。
何が交換され、何が残っているか
どの部品が交換され、
どの部分が調整され、
どこが手付かずで残っているのか。
これらの履歴は、
現在の状態に直接影響します。
しかし、
外装や動作だけから
その履歴を正確に読み取ることはできません。
数値だけでは判断できない時計
タイムグラファーの数値が良い。
止まらずに動いている。
それでも安心できない理由
ロレックスの場合、
数値が整っていても、
内部に負担が蓄積しているケースがあります。
逆に、
数値が少し乱れていても、
状態としては安定していることもあります。
ロレックスは、
「良い・悪い」を即断できない時計です。
ロレックスは「まず見ないと分からない」
修理の現場では、
ロレックスに対して
即断即決を避けることが多くあります。
状態を見るという行為
内部を確認し、
履歴を整理し、
これからの使われ方を想定する。
そのうえで、
初めて適切なメンテナンスの方向性が見えてきます。
ロレックスは、
状態を見極めるために
時間と確認が必要な時計だと言えます。
修理のご相談について
宅配修理・来店予約のご案内
ロレックスの状態は、
外から見ただけでは判断できません。
五十君商店では、
ロレックスを含む高級腕時計について、
状態確認を前提とした修理・メンテナンスのご相談を承っています。
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まとめ
ロレックスは、
丈夫で止まりにくい時計であるがゆえに、
状態の判断が難しい時計でもあります。
動いているかどうか。
数値が良いかどうか。
それだけでは分からない部分を、
一つずつ確認していくこと。
それが、
ロレックスと長く付き合うための
最初の一歩になります。