はじめに

多少の不具合では動き続ける設計。メンテナンスしながら使う時計。ロレックスについて、これまでさまざまな角度からお話ししてきました。
ロレックスは、同じモデル・同じ年式であっても、メンテナンスのご相談を受けたとき、同じ状態であることはありません。
これは、製造精度が不安定だからではありません。むしろその逆で、ロレックスは高い精度と耐久性を持つ工業製品として作られています。それゆえに、オーナー様の使い方によって時計の状態は多岐にわたります。
本記事では、なぜロレックスの状態は「個別に判断せざるを得ないのか」を、総集編として改めて解説します。
止まらない設計が生む「状態の幅」
ロレックスは、多少の摩耗や不具合があっても動き続ける設計の時計です。この特性は、実用時計としての信頼性を支えてきました。
一方で、動いているという事実だけでは、内部の状態が分かりにくくなる側面もあります。
結果として、「動いている状態」の中に、まったく異なるコンディションが混在することになります。
メンテナンスしながら使い続ける時計
ロレックスをはじめとする機械式時計は、適切なメンテナンスを繰り返すことで、長期にわたりその性能の高さを維持できます。
どの部品が磨かれ、または交換されてきたのか。メンテナンスの履歴とその時計の使い方が、現在の状態を大きく左右します。
そのためロレックスでは、「年式」や「モデル」だけで状態を判断することができません。
なぜ一律の正解が存在しないのか
このようなことから、ロレックスのメンテナンスには一律の正解が存在しなくなります。
これだけでは判断できないこと
止まっているかどうか。
数値が基準内かどうか。
前回のメンテナンスからの経過期間。
これらだけでは、適切な判断ができません。ロレックスの状態は、常に個別に確認し、その都度判断する必要があります。
時計を保管するという選択
ロレックスの状態が個別になる要因は、メンテナンスだけではありません。日常の保管や扱い方も、長期的には状態に影響します。
不要な衝撃や湿気は、内部の状態を変えてしまう原因になります。
日常で使用していない時間の扱いも、時計にとっては重要です。無造作に置かれた状態では、微細な衝撃や姿勢の偏りが積み重なり、テンプ周りに余計な負荷がかかることもあります。
モデル紹介:ロレックス 1960〜70年代 デイトジャスト(Ref.1601/1603)
この世代のデイトジャストは、長年にわたりメンテナンスされながら使われてきた時計が多く、メンテナンスでお預かりする際の状態が多岐にわたっています。
同じRef.であっても、内部の状態は大きく異なります。
五十君商店が考える、ロレックスとの向き合い方
五十君商店では、ロレックスを特別な時計として扱っているわけではありません。
ただ、ロレックスは同じモデルであっても、同じ判断になるとは限りません。
その事実を前提に、状態確認とメンテナンスのご提案を行っています。
修理のご相談について:宅配修理・来店予約のご案内
五十君商店では、ロレックスを含む高級腕時計のオーバーホールおよび修理を承っています。モデルや年式だけで判断せず、状態確認を前提に無理のないメンテナンスをご提案します。
全国対応の宅配修理サービス
全国からご利用いただける宅配修理サービスをご用意しています。
専用の梱包キットを無料でお届けし、往復送料もかかりません。
宅配修理の詳細はこちら
https://www.igimi.co.jp/packing-kit/
店舗でのご相談・来店予約について
お近くに店舗がある場合は、直接お持ち込みいただいてのご相談も可能です。
来店予約はこちら
https://www.igimi.co.jp/reserve/
対応ブランドについて
五十君商店では、ロレックスをはじめとする国内外の幅広い時計ブランドのオーバーホールおよび修理に対応しています。
メーカー対応が終了したモデルや、20年以上前の旧型モデルについても、自社工房内での部品加工や調整によって対応可能なケースがあります。
ロレックスの修理・メンテナンスについては、ブランドページもあわせてご覧ください。
https://www.igimi.co.jp/brand/rolex/
まとめ
ロレックスは、多少の不具合では止まらない設計と、メンテナンスしながら使い続けられる性質を持つ時計です。そのため、同じモデル・同じ年式であっても、使い方やメンテナンスの履歴によって状態は一本ずつ異なります。
年式やモデル、動いているかどうかだけで判断せず、実際の状態を個別に確認すること。それが、ロレックスのメンテナンスを考えるうえでの前提になります。