ブライトリングにオーバーホールが必要な理由・頻度・必要期間

オーバーホールの頻度はどのくらい?目安は機械式で3~5年に1回、約2週間かかる
では、一体どれくらいの頻度でオーバーホールを行えばよいのでしょうか。ひとつの目安は、機械式時計で3~5年に1度、クォーツ時計で4年に1度です。しかし、時計を複数持っている人や一種類の時計を使い続けている人、保管環境を整えている人やそうではない人など、時計の使用環境、保管状況は人それぞれ異なります。
そのため、必ずしも目安の期間に応じたオーバーホールで構わないとは言い切れません。気になる症状がある場合は、早めに相談することが大切です。
また、オーバーホールに出した場合の期間は、依頼する場所によって異なります。
弊社のオーバーホールは2週間前後で対応しています(見積もり期間は除く)。一方、メーカー依頼時の参考期間は6週間前後です。およそ3分の1程度のスピードでの仕上げが可能となりますが、時計の状態により、異なることがあります。また、お持ちの時計のモデルによりましては、メーカー対応のみとなるケースがあります。
ブライトリングのオーバーホールは正規メーカーと時計修理店のどちらに出す?
時計を修理に出すなら料金、利便性、技術力の3つが大事です。
特に技術力は最も大事です。
なぜなら技術力が低いと時計は直せませんし、最悪の場合、症状が悪化することもあるからです。
すると、修理費用が無駄になるばかりではなく、大切な時計をダメにしてしまう可能性もあります。
そこで、主要な修理先についてまとめた表を作成してみました。
|
料金 |
利便性 |
技術力 |
おすすめ度 |
正規メーカー |
△ |
△ |
◎ |
★★★★☆ |
家電量販店 |
〇 |
◎ |
△ |
★★☆☆☆ |
時計修理店 |
◎ |
〇 |
◎ |
★★★★☆ |
高い技術力で利便性を兼ね揃えた弊社が誠心誠意をもって対応します。
弊社は、10,000本にも及ぶ日本屈指の月間時計修理数を誇る、創業80年以上の歴史ある老舗の時計修理専門店です。さらに専門学校で時計に関する知識を学び、入社後も技術の研鑽に取り組み続ける熟練の職人が在籍しています。
他店で断られた時計の修理経験や、部品調達が難しい時計の対応経験もありますので、生産中止や部品が手に入らない時計の修理もお任せください。
メーカー、時計修理店、量販店のメリット・デメリット
オーバーホールの大切さについてご理解いただけたでしょうか。大事な役割を果たすオーバーホールは一体どこに依頼すべきなのか。そのような疑問を解消するため、ここではオーバーホールの依頼先別に、メリットとデメリットをご説明します。
正規メーカー
正規メーカーにオーバーホールを依頼する一番のメリットは、やはり安心感です。「正規メーカー=正規部品の使用」といった観点からも安心してお任せできます。その一方で、時間がかかる、費用が割高などのデメリットもあります。オーバーホールのための、ピックアップサービス利用料(送料)も必要です。
時計修理専門店(ネット店舗を含む)
時計修理専門店に依頼するメリットは、正規メーカーに比べて低価格であることです。
ただし、全ての時計修理専門店の技術力が高いとはいえません。店によって差が大きいため、「技術力の高い店を見極める力を持つこと」が必要です。
また、ネット店舗のみの修理専門店の場合、店の維持管理コストが抑えられる分、価格に還元しているケースもあります。その一方で、「信頼しにくい」「不安」といったマイナスイメージを持つ方も少なくありません。実店舗併用のネット店舗を活用すると安心感が増すでしょう。
家電量販店
家電量販店の一番のメリットは、依頼の利便性です。身近に正規メーカーや専門店がなく、わざわざ足を運ぶことをしなくても、普段の行動範囲内で依頼が可能です。
しかし、家電量販店=技術者のレベルが不明確といったイメージもあるため、依頼をする前に、技術力の有無を確認する必要があります。弊社では、ヨドバシカメラやビッグカメラに技術者を派遣しています。技術力に対する不安のない店舗を選ぶ際の参考にしてください。
オーバーホールを依頼する際には、価格、技術力の両面から依頼先を選ぶべきです。しかし、時計修理専門店であれば、どこであっても高い技術があるというわけではありません。
技術力の見極め方として、「修理実績」「創業の歴史」「職人技術力向上のための取り組み」といった点が挙げられます。
弊社は、日本屈指の月間時計修理数10,000本にも及ぶ、創業80年以上の歴史ある老舗時計修理専門店です。修理実績の多さは、信頼の証とお考えください。多額の設備投資を定期的に実施していますので、他の修理業者の方がお断りされるような困難な修理にも対応できる可能性が高いです。
高い技術力があるからこそ、他店にて断られた時計をオーバーホールや修理を行ったケースも存在します。弊社が行ったブライトリングのオーバーホール・修理の一例をご紹介します。
ブライトリング ナビタイマー(BREITLING NAVITIMER) |
モデル・品番 |
Ref.D13022 |
対応 |
オーバーホール、防水テスト、ヒゲゼンマイ修正、ムーブメントの汚れ、油切れのため、洗浄と油注入 |
ブライトリングのオーバーホール、修理事例を下記ページにて写真付きでより詳しくご紹介しています。記載がなくても多数対応をしていますので、まずはご相談ください。
>ブライトリングのオーバーホール・修理事例
ブライトリングのオーバーホール費用をタイプ・仕様ごとに紹介

購入場所によって料金が違う?メーカーと時計修理店の費用目安
ブライトリングのオーバーホールは、正規メーカーに依頼する際も、購入場所によって料金が異なります。日本の正規販売店で購入の方のみ、特別価格でオーバーホールなどが行えるクラブ・ブライトリングというサービスもあります。
弊社の場合、購入場所によりオーバーホール費用を変更することはありません。メーカーと弊社の違いをわかりやすく比較できるよう一覧表にまとめていますので、ご参照ください。メーカー依頼時に比べ、費用を抑えてご利用いただけるよう設定しております。
タイプ・仕様 |
五十君商店 |
メーカー依頼 |
クォーツ クロノグラフ非搭載 |
¥35,000~ |
¥75,000 |
クォーツ クロノグラフ搭載 |
¥40,000~ |
¥85,000 |
クォーツ UTC, CO-PILOT |
※メーカー見積 |
¥50,000 |
機械式 クロノグラフ非搭載 |
¥40,000~ |
¥80,000 |
機械式 クロノグラフ搭載 |
¥40,000~ |
¥100,000 |
機械式 クロノグラフ搭載(複雑) Cal.19,21,26,27,36,38,39,44 |
※メーカー見積 |
¥115,000 |
機械式 クロノグラフ搭載(メーカームーブメント) Cal.01,B02,B04,B05,B14 |
※メーカー見積 |
¥125,000 |
機械式 パーペチュアルカレンダー、ラトラパンテ |
¥40,000~ |
※メーカー見積 |
※「メーカー見積」は、メーカーのみの対応とさせていただきます。
※メーカーではメンテナンスサービスも行っていますが、定期的なオーバーホールは必要となります。
>詳細な仕様別料金表
ほぼ全てのタイプにおいて、弊社での修理対応が可能です。ただし、深刻な錆や交換を想定していない部品は、在庫の有無によりメーカー対応となる場合もあります。
無料見積もりの申し込み方法は?電話・ネットどちらでも可能
オーバーホールや修理をお考えの際には、まず見積もりを依頼することになります。ブライトリング正規店と弊社の申し込み方法について、ご説明します。
ブライトリング正規店
- ・スタジオ・ブライトリング銀座、大阪にて直接受付
- ・ピックアップサービス(有料)
五十君商店
- ・電話
- ・インターネット(全国対応)
- ・店頭への持ち込み(御徒町本店・新川崎店)
電話およびインターネットで弊社にオーバーホールをお申し込みいただいた場合、送料は無料です。
ただし、オーバーホール中止やコピー品などは、着払いにてのご返却となります。どうぞご注意ください。
>時計修理のご注文(お時計発送~お受け取り)までの流れについて
オーバーホールは分解掃除。全て分解して行う定期健診のこと
オーバーホールとは、時計の性能を保ちつつ長く使い続ける上で不可欠な「定期的な分解掃除」のことをいいます。100を超える内部部品を全て分解して行うメンテナンスは、人間で例えるならば定期検診でしょう。外からでは判断できない時計内部の状況を確認し、部品の洗浄から点検、さらに不良部品の交換まで行う様子は、人間の体をメンテナンスするのと変わりがありません。
また、オーバーホールは、機械式、クォーツ式、どちらの時計も必須です。動力が電池、ゼンマイのどちらにせよ、精密機械であることに変わりはありません。
時計の精度を維持させるには定期的なオーバーホールが必要
オーバーホールとは、具体的にどのような作業を行っているのでしょうか。弊社(五十君商店)の手順を例にご紹介しましょう。
オーバーホールは、「1.部品の分解」→「2.部品の洗浄」→「3.修理・調整・メンテナンス」→「4.時計の組み上げ」の4つの段階に分けることができます。
時計のパーツを全て分解し、油や手では落とせない細かい汚れを専用の洗浄機にて落とし、新たに油を注入しつつ組み上げ作業を行います。歩度測定器でコンディションの調整を行った後、必要に応じて防水テストなどを行い、オーバーホールが完成です。
時計の内部は想像以上に複雑であり、100を超える部品が使用されています。大切なブライトリングのオーバーホールは、信頼できるプロの業者に依頼しましょう。
詳しいオーバーホールの手順につきましては、以下をご参照ください。
>弊社のオーバーホールの手順について
正常に動いているから必要ない?見えないムーブメントの負荷
時計内部の潤滑油は、時間とともに劣化が進みますが、時計の外側から状況を確認することはできません。「正常に動いているから問題ないだろう」と考えてそのまま放置してしまうと、錆や破損といった内部トラブルにつながります。その結果、激しい遅れや進み、最終的には動きが止まるといった事態が発生してしまうのです。
突然愛用の時計が壊れるといった事態を防ぐためには、定期的なオーバーホールは欠かせません。
愛用のブライトリングとは?創業者の意思を継承しているクロノグラフの名門
クロノグラフの名門と呼ばれているブライトリングの歴史について、少し紐解いておきましょう。
ブライトリングの歴史は、創業者であるレオン・ブライトリングが、1884年にスイス、サン・ティミエにクロノグラフや精密計器の製作工房を開いたことから始まっています。博覧会に出展し、さまざまな賞を受賞した彼の遺志を受け継いだのが、息子・ガストンでした。
航空時計の名門として揺るぎない地位を築いたガストン。1915年には、クロノグラフの操作専用プッシュボタンを備えた腕時計型クロノグラフ『30分タイマー』を発表しています。「飛行士のための計器」を目指し、航空の歴史とともに進化を遂げてきたブライトリングは、上空3000mの過酷な環境にも耐える性能、瞬時に情報を読み取れる文字盤など、まさにパイロットが求めるプロ仕様の技術を持ち合わせていました。
クォーツ全盛期といった苦難の時代を乗り越え、1983年にフレッチェ・トリコローリの公式時計に採用されると、1999年には業界初の100%クロノメーター化の偉業を達成。創業者の思いは、今もなお受け継がれて、高い精度に対する高い評価を得ています。
プロのための計器を手掛けるブライトリングの代表的なモデルについて、いくつかご説明しましょう。
ナビタイマー(誕生:1952年)
- ・コントラストが美しいデザインエレメントが特徴
- ・世界初の航空計算尺付きクロノグラフ
- ・初代は世界パイロット協会AOPAの公式時計に認定
クロノマット(誕生:1984年)
- ・ブライトリングを代表するモデル
- ・自動巻クロノグラフの代名詞
- ・パワフルで独自性にあふれるデザイン
- ・プロフェッショナルのための計器としてのパフォーマンス
スーパーオーシャン(誕生:1957年)
- ・ダイバーズウォッチ
- ・アメリカ海軍の特殊部隊とともに共同開発
- ・200~2,000メートルの防水性能を実現
- ・視認性の高い洗練された外観
トランスオーシャン(誕生:1958年)
- ・高度な耐震、耐磁、防水性能そなえたモデル
- ・デザインはクラシカルで上品
- ・ブライトリングの中で唯一ベゼルがない
愛用のブライトリングを長持ちさせる秘訣は?日ごろのメンテナンス

自分でできるお手入れは?時計を長持ちさせる方法
愛用の時計は、誰もが長持ちさせたいと願うものです。そのためにはオーバーホールは不可欠ですが、日常的なセルフメンテナンスも欠かせません。
しかし、セルフメンテナンスは腕時計の外側部分にとどめておいてください。常に肌に密着している腕時計を清潔に保つためにも、まずはマイクロファイバーやセーム革などの乾いたクロスを用意し、腕時計を外した後に拭く癖を付けましょう。
ブライトリングに傷がついてしまったら?傷を修理する方法
プラスチック製の風防で小さな傷の場合は、専用の傷取りクリームを使用することで、目立たなくさせることが可能です。ただし、不適合な研磨剤を誤って使用してしまうと、傷が増えたり、より広がったりといったトラブルを引き起こすことになります。
大切なブライトリングの傷を増やしたくない時は、自己判断での修理をするのではなく、時計修理店に依頼しましょう。
ブライトリングのバンド(ベルト)の調整・汚れの取り方・交換のタイミング
ブライトリングのバンドが汚れてしまったらどう対処すればよいでしょう。
素材が革の場合は、固く絞ったタオルを押し当て、汚れをタオルに吸収させてください。ブレスレットの場合は、乾いたクロスで表裏をこまめに拭くことで日常的な汚れを取ることが可能です。
大事な時計のバンド(ベルト)交換は、普段行わない慣れない作業のため、必要部品の紛失や時計自体を落下する可能性があります。自分で交換するよりも、信頼できる時計修理専門店に依頼することをおすすめします。
ピン・パイプが取れた、中留が閉まらないといった症状が現れたら、交換のタイミングと考えてください。
プロがおすすめするお手入れグッズは?ブライトリングのセルフメンテナンス
ブライトリングの外側をセルフメンテナンスするためのさまざまなグッズが販売されています。プロがおすすめするお手入れグッズについてご紹介します。
革バンドは、汗や皮脂を吸うと臭いが発生しやすくなってしまいます。ただ、革バンドの汚れを取り除いてから、数回スプレーして自然乾燥すれば、嫌な臭いも抑えることができます。
HELI製の大人気クロスにシチズン製の時計バンド洗浄液のセットです。メンテナンスのビギナーにおすすめです。
他にもさまざまな自宅できるお手入れグッズについてご紹介しています。以下をご参照ください。
>【腕時計のお手入れ方法】自宅でできるお手入れ&あると便利なおすすめグッズ
前述しましたように、セルフメンテナンスはあくまで外側のお手入れ、かつ持ち主の方が日常的に行うお手入れです。オーバーホールの代わりにはなりません。そのため、機械式時計の場合は3~5年に1度、クォーツ時計の場合は4年に1度のオーバーホールが必須です。
また、以下のような症状が発生した際は、すみやかにオーバーホールまたは修理を依頼することをおすすめします。
- ・遅れが発生する・止まる
- ・巻き上げても1日しか持たないなど、持続時間が短い
- ・電池交換をしても動かない
- ・リューズを回すと重い
- ・落下による衝撃
- ・針が回る
弊社は、最新の設備と自社の修理工房を持ち、技術研修・技術指導などを行い、レベルの高い技術者が常駐しています。
創業80年以上の歴史と、日本屈指の月間取扱件数1万以上と長年の実績がある弊社に、ぜひおまかせください。
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