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時計修理・
メンテナンスのコラム

【腕時計のお手入れ方法】自宅でできるお手入れ&あると便利なおすすめグッズ

腕時計のメンテナンス

大切な腕時計は、できるだけ長持ちさせたいものですよね。自宅で簡単にできるお手入れ方法を学んで、セルフメンテナンスをすれば、大切な腕時計をより長持ちさせることができます。

しかし、間違った知識の元で行うと、大切な時計の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

今回は、腕時計の素材別に、自宅でできるお手入れ方法についてご説明します。併せて、腕時計のメンテナンスに使える便利なグッズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

高級腕時計を長持ちさせるポイントは?

下記2つのポイントをおさえるだけで、腕時計の寿命は大きく変わります。

以下にて1つずつ解説していきます。

定期的な毎日のお手入れ

腕時計は、常に肌に密着しているため、どうしても汗や皮脂、汚れが付きやすくなります。
そのまま放置してしまうと、臭いや錆、傷みの原因にもなってしまうため、注意が必要です。
ステンレスバンドや金メッキバンドだとしても、全く錆びないということはありません。

また、夏場などで、汗をたくさんかいた時には、腕時計に付着している汗や錆が表面に出ることで、かぶれたり、衣服の袖を汚したりする可能性もあります。
さらに、汚れが細部にたまることで、時計自体の動きが悪くなったり、バンドが切れやすくなったりするため、大切な時計を長持ちさせたいと思うのであれば、毎日のお手入れは必須といえるでしょう。

その日の汚れはその日に落とすことを心掛けるだけで、腕時計の長持ち度合いは大きく変わるのです。

保管場所は磁気と近づけない

腕時計を長持ちさせるために、もう一つ重要なポイントとなるのが「保管場所」です。正しい保管場所を選ぶことがトラブル防止につながります。

普段、腕時計を使っている際に、次のような症状に悩まされたことはありませんか?

  • 突然、遅れたり、止まったりする
  • 針がぐるぐると回り出した
  • バッグの中に入れていたら、急に進み出した

普段は問題なく動いているのに、突然、動きがおかしくなってしまった場合、それは磁気の影響を受けている可能性が高くなります。
腕時計の種類は多種多様のため、お手入れ方法は厳密には異なります。

しかし、共通していえるのは“磁気”から遠ざけることです。

どうして磁気に近づけてはいけないのでしょうか?

例えば、機械式時計ではムーブメントの部品が金属でできているため、磁気を近づけると部品そのものが磁気を帯びてしまいます。

また、クォーツ時計では、モーター部分に磁石が使われています。そのため、強い磁気を受けることで、回転が早くなったり、遅れたり、止まったりします。
その結果、時刻のズレが生じてしまうというわけです。

では、磁気を発生する製品について、いくつか具体例を見ておきましょう。

  • 携帯電話
  • スマートフォン
  • バッグ・家具などの磁石の留め金
  • 磁気ネックレス
  • 電磁調理器
  • ノートパソコン
  • ACアダプター
  • テレビのスピーカー

携帯電話やスマートフォン、ノートパソコンなどは生活や仕事の必需品ですが、腕時計にとってはあまり良い環境とはいえません。
だからこそ、保管する際には磁気から遠ざけることが大切です。
距離が2倍になると、磁気の強さは1/4となるため、5cm離すだけでも時計への影響は小さくなります。

少なくとも、カバンの中に入れっぱなしにしたり、ノートパソコンや携帯電話(スマートフォン)と並べて置いたりしないようにしましょう。

腕時計種類別の注意ポイント

高級時計
磁気以外にも、腕時計の種類や素材別に気を付けておきたいポイントがあります。

ここではそれぞれの内容を確認しておきましょう。

種類 注意点
ソーラー時計 長期間光の当たらない場所に置いておくと不具合の原因となることがある。できるだけ明るい場所にしまうこと。
機械式時計 強い振動のある場所に置いておくと、遅れなどの原因につながる。自動巻き時計の場合はウォッチワインダー(※)に保管すると良い。
クォーツ式時計 強い振動を避ける。電池を入れた状態で長期保管すると液漏れにつながる可能性があるため要注意。
電波時計 地下のような電波が届きにくい場所に保管しない。

※自動巻き時計のゼンマイを腕に装着せずに巻き上げるための装置(ワインディングマシーンとも呼ばれる)

素材 注意点
革バンド 湿気や乾燥に弱いため、直射日光を避ける
金属バンド 湿気や水分に弱いため、乾いた布で拭き、平らな場所へ。通気性の良い場所がベスト。密閉容器には入れないようにする
ポリウレタンバンド 光で色あせることがある。湿気にも弱いため、直射日光を避ける

どの時計にもいえることですが、落下を防ぐためにも、安定した場所に保存することがベストです。
湿気や日光、水分から時計を守ってくれる腕時計専用の収納ボックスを利用すると、なおいいでしょう。

弊社「五十君商店」では、自動巻き時計を保管しながら巻き上げることができるウォッチワインダーや、ソーラー時計を保管しながら充電できるLEDライト付3本収納時計ボックスなど、時計の種類ごとに適した収納ボックスを多数扱っています。

なお、ウォッチワインダーは、オーバーホールなど定期的なメンテナンスを行っている時計への使用をおすすめしています。

腕時計の正しい保管・収納方法やおすすめグッズのご紹介は下記のコラムをご参照ください。

素材別・パーツ別のお手入れ方法

金属素材(ステンレス・チタン)のブレスのお手入れ方法

金属素材のバンドの汚れを放置してしまうと、皮脂や汗により雑菌が繁殖し、臭いの原因になってしまいます。

また皮膚の弱い人であれば、かぶれるケースも想定されます。
そのため、常に清潔に保つことを心掛けるようにしてください。

日々のお手入れ方法について

まず準備しておくとよいのは、マイクロファイバーやセーム革などの乾いたクロスです。
セーム革の特徴として、表面のきめ細やかさと静電気が起きないことが挙げられます。傷を付けないよう、表裏を丁寧に拭きましょう。
ただし、細かなコマはどうしても皮脂などの汚れがたまりやすいものです。隙間の汚れを取る際は、柔らかめの歯ブラシなどを用意してください。

さらに一手間かけたお手入れ方法について

バックルの裏側やクラスプ(中留)の汚れが強い場合は、少し濡らした綿棒を使うと効果的です。
もっと簡単にお手入れがしたい場合は、乾いたタオルの上に置き、メタルブレスレット用のクリーナーを数回吹き掛けてください。
数分待った後、乾いた布で拭き取れば、細かな砂やホコリの掃除もOKです。

もう一歩進んだお手入れ方法について

金属素材のブレス自体は、水洗いが可能です。
時計本体からブレスを取り外し、中性洗剤を水に薄め、水洗いしてください。

隙間は柔らかい歯ブラシでこするとよいでしょう。
汚れが落ちたら、真水でしっかりとすすぎ、乾いた布で拭き取るようにしましょう。短時間でお手入れをしたい場合は、超音波洗浄機の使用も効果的です。

超音波洗浄器を使ってお手入れをする際、ご自身の時計がどの程度の防水性があるのか確認した上で行いましょう。
ベルトのみの洗浄を行うタイプは、取り付けや取り外しに注意しましょう。無理に行うと本体を傷つけて、破損の原因を作る可能性があります。

時計ホルダーなどを使い本体を洗浄液につけないようにするタイプは、水はねや落下に注意が必要です。
パッキンの劣化など、時計の防水性が維持できていないと、水や湿気が内部へ侵入してしまい故障の原因となります。

大切な時計は、外観だけでなく内面も磨いてこそ輝きが増します。防水性を維持するためにも、定期的にオーバーホールを行いましょう。

弊社で開発した「IMGホームソニック家庭用超音波洗浄機」もおすすめです。

革(レザー)バンドのお手入れ方法


汗や水分に弱いのが、革(レザー)バンドの特徴です。
特に夏場は、腕時計を外した際に思いがけず汗をかいていた…という経験をした方も多いのではないでしょうか。

また、強い光にも劣化しやすく、そのままにしておくとヒビ割れや変色の可能性もあります。
お手入れ方法を知り、水分や汗、汚れからしっかり守ってあげましょう。

日々のお手入れ方法について

汗をかいた、水に濡れたと感じたら、すぐに時計を外して水気を拭き取ることが大切です。
一日の終わりには、柔らかい布で優しく拭き取るようにしましょう。
強くこすると、色落ちの原因にもなります。あくまで、吸水性の高い布で吸い取ることを心掛けてください。

さらに一手間かけたお手入れ方法について

汚れが気になる場合は、水に濡らした後に固く絞ったタオルを優しく押し当てるようにして、タオルに汚れを吸収させてください。
汚れやホコリを取り除いた後は、革ベルト消臭スプレーを裏面全体に吹き掛け、しっかりと自然乾燥させます。週に2回ほど、お手入れをするとなおいいでしょう。

シリコンやウレタンバンドのお手入れ方法

シリコンやウレタンバンド(ラバーバンド)は、他の素材に比べ、水にやや強いものの、高温や低温などの激しい温度変化や光に弱い性質を持っています。
長時間の直射日光は特に厳禁です。色あせや色移りの原因となるため、避けるようにしましょう。

日々のお手入れ方法について

水や汗に濡れた際は、すぐに外してタオルや布で水気を拭き取ってください。
拭いた後も、完全に乾かすことが大切です。
片付ける前も、クロスで軽く拭くようにしましょう。

さらに一手間かけたお手入れ方法について

汚れや臭いが特に気になる場合は、中性洗剤などを使い、洗う方法が効果的です。
ただし、時計本体が水に濡れることがないよう、ラップなどを使って必ずカバーしてください。
中性洗剤を約5倍に薄め、柔らかい布で丁寧に汚れを落としていきます。最後に真水で洗い、完全に乾燥させてください。

ベゼルやリューズのお手入れ方法

ベゼルとは、時計のガラス(風防)の周りにあるリング状のパーツのこと。
リューズとは、文字盤の3時の位置側面に配置してある部品の一つで、時計やカレンダーを操作する時などに回して調整します。
そんな時計の大事な部分のお手入れ方法を、お伝えしましょう。

日々のお手入れ方法について

ベゼルの場合、クロスではどうしても拭き取りにくいため、ベゼルの縁に沿う形でブラッシングを行う方法がおすすめです。
リューズはクロスや綿棒を使い、特に根元部分に注意しながら掃除してください。
多くの人が見落としがちなのが、リューズのネジの溝部分です。溝の一本一本をなぞるように、汚れを取っていきましょう。

さらに一手間かけたお手入れ方法について

リューズロックを外して、またはリューズを引き出してブロアー(風圧で汚れを吹き飛ばす道具)を使用したり、爪楊枝などで汚れを掻き出したりするなどの方法はおすすめしません。
リューズやベゼルなどケース周りの部分は、爪楊枝やブロアーなどを使うことで、傷付いたり、小さなゴミが内部に入ってしまったりする可能性があります。
日々のお手入れは、専用のクロスで丁寧に拭くだけで十分です。汚れが詰まって目立つころには、オーバーホールに出して内部の洗浄と併せてメンテナンスすることをおすすめします。

ケースやガラスのお手入れ方法

ケースとは、腕時計のダイヤルやムーブメントを収める外側の容器のこと。
ガラスとは「風防」とも呼ばれ、文字盤を守る役割を担っています。腕時計の印象を変える重要なパーツのお手入れ方法を紹介しましょう。

日々のお手入れ方法について

ケースやガラスの場合、基本的に乾いたクロスを使って拭きます。汗などが気になるからという理由で濡れタオルを使うのは厳禁です。水分が中に入り込んでしまう可能性があるため、絶対に避けてください。
ここでも役に立つのは綿棒です。ケースの表・裏・サイドだけでなく、汚れのたまりやすいラグ(腕時計のベルトやブレスレットをケースに連結させるための接合部分)の裏もしっかりと掃除しましょう。

さらに一手間かけたお手入れ方法について

ベゼルの付いた時計の場合、ガラスとの境目の汚れやゴミが気になるかもしれませんが、爪楊枝の先で掻き出したり、ベゼルをぐるぐる回したりする行為は避けてください。
ベゼルには小さなバネが入っているため、ゴミが中に入ったり、無理に回したりすることで劣化を速めてしまいます。
汚れをためないように、乾いたクロスで拭く日々のお手入れをきちんと行いましょう。その際は、裏蓋の境目や刻印、ネジなどの細かな部分も忘れずにお手入れしてください。

プロ愛用の便利なお手入れグッズ


大切な時計のお手入れをするなら、グッズにもこだわりを持ちたいと思いませんか?

弊社で取り扱っているメンテナンスグッズは、時計修理店のプロの技術者にも好評の優れものばかりです。
ここでは、一般の方にも使いやすいお手頃価格のグッズをいくつかご紹介しましょう。

拭くためのグッズ

HELI マイクロファイバークロス
お手入れの基本となるのは、やはり日々の拭き上げです。HELIのマイクロファイバークロスは、超極細繊維のため、腕時計に付着した皮脂やホコリをしっかり拭き取ってくれますよ。

HARP セーム革
シリコン加工を施した、天然鹿革のクロスです。腕時計はもちろん、貴金属の拭き上げにも使えます。サイズは10cm×10cm、15cm×15cm、20cm×20cmなど、用途に合わせてお選びください。

汚れ・臭いを落とすグッズ

HELI メタルブレスレットクリーナー
時計工具・ジュエリーケア用品のヨーロッパ最大手BECO社が展開しているクリーナーです。メタル製ブレスレットの隙間に付いた皮脂汚れを徹底的に落とす洗浄力があります。ネックレスなどにも使用可能です。

HELI 革バンド消臭スプレー
革バンドは、汗や皮脂を吸うことで臭いが発生しやすくなります。革バンドの汚れを取り除いた後、数回スプレーして自然乾燥するだけで、嫌な臭いを抑えてくれる優れものです。

小さな傷を目立たなくするグッズ

Beco ポリウォッチ
プラスチック製風防の小さな傷が気になる方におすすめの、傷除去研磨剤です。柔らかい布などに少量を付け、軽く磨いてください。ただし、ガラスには使用できませんのでご注意ください。
その他のケア用品については、以下をご参照ください。

>ケア用品一覧 老舗五十君商店直営のネットショップ「ユーマルシェ」

3~5年に一度はプロのメンテナンスを!

日常のメンテナンスを丁寧に行うことで、時計の外観をきれいに保つことはできますが、時計内部については定期的にプロのメンテナンスを受けることをおすすめします。

中でも、オーバーホール(分解掃除)は、長期のご利用を考えている方には、ぜひ行っていただきたいメンテナンスです。

そもそもオーバーホールとは、プロの技術者が腕時計を分解・洗浄、点検・調整して組み直すことをいいます。不具合のある部品の交換や防水試験、超音波洗浄なども作業に含まれます。

機械式腕時計の場合、何年でも動き続けるものの、内部では潤滑油が蒸発・凝固している可能性があります。
その結果、内部の錆や金属摩耗を引き起こすケースも少なくありません。また、機械式時計だけでなく、クォーツ時計にも分解掃除は必要です。

機械式腕時計の場合、完全に停止してからのメンテナンスは好ましくありません。一般的な目安は3〜5年に一度ですが、使用状況によっては早いサイクルでのオーバーホールが必要となるケースもあります。

以下のような症状がある場合は、オーバーホールのサインなので、一度ご相談ください。

  • 激しい遅れや進みがある
  • 機械式腕時計の場合「1日10〜20秒」、クォーツ時計の場合「月に0.3〜15秒」の誤差は許容範囲とされていますが、それ以上に遅れ・進みがある場合は、一度オーバーホールをご検討ください。
    ただし、磁気を帯びたことが原因の誤差である可能性もあります。原因不明のトラブルがある場合は、まずは一度ご相談ください。

  • ガラス(風防)の内側の曇り
  • 防水時計だからといって時計を付けたままシャワーを浴びたり、手を洗ったりすることで、内側に水が入ってしまうことがあります。
    ガラスの裏に水滴が入っているように見えたら、すぐにオーバーホールを行いましょう。
    水滴を放置しておくと、錆が発生する可能性があります。

その他、時計を振ると異音がする、針を回す時に重く感じる、ねじ込み式リューズがねじ込めない、時計を落下させてしまったなど、気になることがあった場合は、すぐに「お問合わせフォーム」までご相談ください。

オーバーホールに関する費用や、期間について詳しくは、以下の記事をご参照ください。

まとめ

腕時計のお手入れ方法について大切なのは、まず日々の汚れは必ず当日中に落とすこと。皮脂やホコリによる傷みや錆を防ぐことができます。

次に、腕時計の種類別に、正しい保管場所に片付けること。さらに、素材に関係なく、毎日乾いたクロスでお手入れすることです。
プロ愛用のお手入れグッズを使うことで、日々のお手入れが便利になります。

そして、3〜5年ごとに時計修理専門店にオーバーホールを依頼することで、大切な腕時計を良好な状態で使い続けることができます。

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