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時計のリューズが硬い・緩い・外れてしまう原因と対処法

リューズとはどの部品のことでしょう?腕時計の横にある「つまみ」部分の名称です。
正式には「竜頭」という日本語を語源とし、英語圏などではクラウン(CROWN)などと呼ばれています。
どの時計にもついていますが、時間やカレンダーを合わせたり、ゼンマイを巻いたりと機能はそれぞれ少しずつ異なります。間接的とはいえ、内部の部品を自分で動かすため、不調を感じやすいのではないでしょうか。そこで今回は、リューズの不調に遭遇したとき、適切に処置が行えるように対処法について詳しくご紹介します。

時計のリューズが硬い原因

異物詰まり・サビ・油切れ等のメンテナンス不足

ゼンマイを巻く際に、リューズが「引きにくい」「回しにくい」ということがありませんか。
多少リューズが硬くとも、問題ないとそのまま使い続ける方も多いのではないでしょうか。普段使いにしている時計であればなおさらです。
しかし、一見たわいないような不調でも、そのまま放置させておくことはおすすめできません。見えない時計の内部で、トラブルが起こっている可能性が高いからです。
硬くなっている原因として考えられるのはリューズ周りの部品の不具合です。パッキンの劣化による汚れや水分の浸入、それにより錆や腐食、油切れによる部品の摩耗や劣化などが挙げられます。
これらは分解掃除と摩耗や腐食が進んでいる部品を交換することで正常な状態に戻ります。

リューズが硬いと感じたら、無理やりに力を加えて回すことはやめましょう。余計なトラブルを起こすこともあります。

>リューズが硬いなどの修理事例についてはコチラ

ねじ込み式リューズの場合はロック解除時に故障と誤認してしまう

「ねじ込み式リューズ」というタイプというリューズをご存知ですか。極めて高い気密性と防水性が評価されているもので、採用している高級腕時計は数多く存在します。
通常のリューズと諸々の違いはありますが、一番に気をつけるべきは、ゼンマイを巻き上げるための手順が通常とは違うことです。

では、ねじ込み式リューズのゼンマイを巻き上げる正しい手順について説明しましょう。

  • ①リューズロックを外す。
  • ②通常の時計と同じ様にゼンマイを巻く。巻く重さ(硬さ)に変化が無いか確認。
  • ③適切な回数を巻き、リューズを押し込みながら、逆回転(左)に半回転程回す(ねじ山を合わせる)。
  • ④ねじ山を合わせた状態でリューズを右回転し(ねじを締め込む)、ロックをする。

リューズを強く締めすぎると、ねじ山がつぶれてしまうこともあるので注意してくださいね。

ねじ込み式リューズの特性ともいえる気密性を可能にしたのは、その言葉どおりリューズを「本体から出たパイプ部分をねじ込む」行為です。気密性が高くなればおのずと異物を防ぐ効果が格段に上がります。当然ながら防水性能においても同様の効果があるため、それがダイバーズウォッチで多用される所以です。ちなみにこの仕組みを開発したのはあのロレックス社です。

さて、手元ある時計がねじ込み式リューズかどうなのか、簡単に判別する方法があります。
リューズがロックされている(最も押し込まれている)状態で、リューズを引いてみてください。リューズ引けなければ、ねじ込み式の可能性が高いです。
ねじ込み式は、ロレックス製や高級ダイバーズウォッチに使われていることが多いのですが、本体にこれ見よがしな刻印があったり、形状がまったく違ったりなどはありません。
やみくもにガチャガチャと押したり引っ張ったりしてしまうと、時計に無駄な負担がかかってしまうことがありますのでご注意ください。

時計のリューズが緩い、空回る原因

経年劣化の可能性

「リューズを回してもその先に手ごたえが少ない」そういった違和感もまた、よくあるトラブルの一つです。

なぜ突然…?疑わしいのは、リューズ?それとも…。
原因は、経年劣化による部品の破損、摩耗などによる変質です。
リューズは巻き上げを行うと、その先にある歯車を動かし、ゼンマイを巻き上げます。歯車がかみ合っていなかったり、ゼンマイが緩んだり、切れたりしていると、力がうまく伝わらずに空回りをしてしまいます。
特に機械式時計は、100を超える部品を組み合わせて作られており、その一つ一つに専用の油(潤滑油)を塗布することにより、部品の摩耗を防いでいます。しかし、使い続けるうちに、油が乾燥や凝固し、部品の摩耗や破損、金属疲労(ゼンマイ)などが起こります。

長年大事に使い続けてきた人にしてみれば、大切な時計の不調は経年劣化によるものだと突然告げられても、納得しがたいでしょう。しかし、分解掃除で劣化した油の洗浄と新たに塗布を行い、部品の調整や交換することによって、元の状態に戻すことができます。

>リューズが空回りするなどの修理状況についてはコチラ

リューズが取れたとき、破損したその瞬間できる応急処置

硬いリューズを無理に回したり、空回ったリューズをそのまま放置していたりして、リューズが抜けてしまった場合はどうすればいいでしょうか。
ともすれば手のひらからすり抜けてしまいそうなリューズと、抜けた穴がむき出しのままの腕時計を前に途方に暮れてしまいますよね。

そのような場合は、時計修理の専門家へご相談ください。リューズが取れたときによくある勘違いをまとめてみましたので、これ以上悪化させないためにも確認してみてください。

リューズを無理にねじ込もうとしない

「抜けてしまったものは、ひとまず元のように差し込んでみよう」
そう考えてしまうのが人の常です。すっと入る場合は入れた状態でお店に持ち込んでも問題はないかもしれません。ただ、時計の内部部品までは開けない限りは、その不具合に気づくのは困難です。なにかしら抵抗を感じた場合は無理にねじ込もうとしないで、分離したままで構いませんので、とりあえずは添付し修理に出しましょう。リューズは小さな部品ですので、なくさないように注意してください。

リューズを失くさない

「外れてしまった部品は当然取り替えだろう」
外れた瞬間、このように考える人も多いのではないでしょうか。取れたからといって必ずしも劣化しているわけではなく、取り替えずに緩んだネジの調整などで済む場合も多々あります。
また、新品のリューズそのものが、とても高額なものもあります。ブランドにもよりますが、純正だと数千円~。2万円を超えてしまうものもあり、ロレックスは3万円弱のリューズもあります。
時計の状態や修理方法は専門家でなければわかりません。自己判断せずに、不要な出費を避けるためにも、取れたリューズは破棄せずお持ちください。

リューズの不調を感じる前に、定期的なオーバーホールで点検しよう

リューズの不調はとりたて珍しいことではありません。ただ、リューズが硬くなったり、空回りするようになったり、さらに本格的に動かなくなる前に、定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。
正しいメンテナンスが時計の使い心地を左右すること、大局的にみて大切な時計と上手に付き合っていくコツといえるでしょう。

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